そうわ通心 7月号 お客様紹介

株式会社ピープルディレクション

代表取締役 夏目 俊希 様

ヘルスケア業界に精通し、ニーズマッチする人材を育成コンサルティングされています。
現在は、営業・マーケティング関連はもちろん、R&D関連、管理部、経営に至るまで幅広い分野へのビジネスコーチングに対応し実績をお持ちです。

このお仕事を始めたきっかけを教えてください。

10年ほど、製薬メーカーでMR(医薬情報担当者)という仕事を続けてきて、その経験を活かして別のことをやってみたい、と思ったことが起業のきっかけです。
偶然、ある人材紹介会社の社長のインタビューを見ていた際に『人材紹介のコンサルタントは、その業界にいた人の方が経験を活かして助言ができるので、より良い仕事ができるのではないか。』とおっしゃっていて。それで、医療関係の人材紹介という仕事を始めてみようと思いました。
私の学生時代は、就きたい仕事はいくらでも選ぶことのできる時代でした。そのなかで、人に直接的に感謝されるような仕事をしたいと思い、課題に対して解決や助言を行う「コンサルタント」という仕事を目指しました。
ただし、人材紹介のコンサルタントとして成功していくためには、実際の仕事内容を経験していなければ適切な人材紹介はできません。そのため、なるべく短期間でコンサルタントになるために、あえて当時営業としては厳しい世界とされていた製薬メーカーのMRという職に就きました。当時、学生の就職状況は、金融業界が最も人気があり、製薬メーカーで働くという仕事は人気がなく、周囲の反対も強かったです。しかし、反対を押し切り「早く一人前のコンサルタントとして成り上がってやる」との一心でその職に就きました。
現在では、MRという仕事が社会的にも注目を浴びるようになったこともあり、結果として自分がその仕事に就きたいと思っている人達に対して、経験を活かして、助言を行う仕事ができています。

どのようなコンセプトを信条にお仕事をされていますか?

会社のコンセプトは元々明確に形になっていたものではなくて、経験を経て徐々に形成されてきたという印象です。
会社として独立してから半年位は売上もないほど厳しい状況でした。ただ、その際に昔の上司から『依頼された仕事は、その大小に関わらず、絶対に断るな。そしてその仕事に見返りを求めるな。しっかりやれば、きっと自分に返ってくるはずだから』と言われ、その言葉が心に残り仕事を続けてきました。
さらに、今ではボランティアで学生の就職支援の相談も行っています。
私にとっての仕事は、人に会うということを継続し、結果を後から振り返ってみると、そこには自分の歩んだ道ができていて、それを見て達成感を得られるものだと思っています。仕事のコンセプトという意味では、「足跡を作り続けること」ということになるでしょうか。

他社との差別化のために工夫されているところはどういったところでしょうか。

意識して差別化を行っているということはなく、仕事を行っていくうちに自然と差別化が図られていきました。工夫を強いて挙げるとすれば、「紹介後もその人をフォローし続けること」をしています。
一般的に、転職を希望される方は、複数の紹介会社に依頼をすることが多いのですが、私は「転職をしたい人の目線」に立って意見を伝えています。それは、自分がMRという仕事を経験しているからこそ、企業側ではなく、その仕事に就こうと思っている人の目線に立てるのだと思っています。これにより、信頼していただくことが多く、結果として差別化につながっているのだと思います。

お仕事をされる中で嬉しかったこと、印象に残ったエピソードなどあれば教えてください。

紹介先の企業の方から感謝されること、実際に紹介した人が活躍している姿を見ることができること、そして紹介した人からも感謝されることが何より嬉しいですね。他社との差別化という点でお話したように、紹介後もフォローを続けていく、つまり人と関わり続けるからこそ、その人の良い変化や成長を見ることができるということが嬉しいエピソードですね。

将来の展望を教えてください。

自分のためではなく、人のために仕事をしていくことを「無意識に」やっていくということですね。また、社会貢献など、人から求められることを現役で続けていくということを目標にしています。人に必要とされることが何よりの原動力ですし、その期待に応えていきたいですね。

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