そうわ通心 4月号

対話の定石は変わるのか

 例年より桜の開花は早そうですが、今年も駅に向かいながら近所の花見だけになりそうです。延期されていたオリンピックの開催日が近づき、どのような形での開催にするのか決断が迫られる頃ではないでしょうか。本当に東京で行われるのかどうか気になるところです。

 コロナの影響で生活環境や仕事のスタイルが変わり、効率化を考える良い機会になったと思う反面、医療関係、飲食店、イベント関連、旅行会社等の方々にとっては大変な状況が続き、不安なお気持ちでお過ごしのことと思います。

 私の子供達も自宅でオンラインでの授業や部活動をしていて不自由な毎日を過ごしているようですが、一方で通学にかかる時間もなく気楽な生活をしているようにも思います。友達と会えないとか、リアルな人間関係が築きにくい環境が一年続き普通の生活に戻った時に人との距離感に困らないかなどとつまらない心配をしています。私達が学生の頃はコンパや食べ歩き、アルバイトや旅行を通して友人や先輩後輩との人間関係を築く生活を送ってきましたが、今の子供達が社会人になった時、自粛生活が長引き不自由な生活をしていた彼らと世代間のギャップがより気になるのではないかと危惧しています。
 お酒を酌み交わしながらの仕事の付き合いが、この先どのようなコミュニケーションの取り方に代わっていくのでしょうか。若い人達との付き合い方はかなり隔たりのあるものになりそうです。気まずいことはアバターを使って会話している時代が来るかもしれませんね。

今月もどうぞよろしくお願いいたします。

代表社員 益本 正藏

変わる賃上げ税制

賃上げ促進を図るため設けられている税制上の優遇措置が、令和3年度税制改正により改正されます。令和3年2月15日現在公表されている情報をもとに改正の概要を確認します。


参考:経済産業省HP「令和3年度 経済産業関係 税制改正について」https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2021/pdf/zeisei.pdf

新型コロナウイルスへの感染は労災保険の給付対象になり得る

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く中、業務中に新型コロナに感染する事例が見受けられます。このような場合は、業務災害として労災保険の給付の対象となります。ここでは労災認定の事例を取り上げるとともに、業務災害として休業が発生したときに提出が必要な労働者死傷病報告について確認します。

労災請求件数

 厚生労働省が公表している新型コロナに関する労災請求件数は、2021年2月12日現在で4,640件あり、そのうち支給決定が2,132件となっています。
 これを業種別で確認すると、8割近くが医療従事者等の請求となっているものの、その他の業種でも請求が行われています。
 厚生労働省が挙げている労災認定事例では、飲食店店員について以下のような判断により、支給決定されています。

 飲食店店員のAさんは、
店内での業務に従事していたが、
新型コロナウイルス感染者が店舗に来店していたことが確認されたことから、PCR検査を受けたところ新型コロナウイルスに感染陽性と判定された。
 労働基準監督署における調査の結果、Aさん以外にも同時期に複数の同僚労働者の感染が確認され、クラスターが発生したと認められた。
 以上の経過から、Aさんは新型コロナウイルスに感染しており、感染経路が特定され、感染源が業務に内在していたことが明らかであると判断されたことから、支給決定された。

 このように、状況によっては医療従事者等以外であっても、新型コロナの感染が業務災害として認められることがあります。

労働者死傷病報告の提出

 業務災害により休業した場合には、労働者死傷病報告の提出が必要です。業務中に新型コロナに感染・発症して休業した場合でも同様であり、遅滞なく、事業場を所轄する労働基準監督署に提出する必要があります。
 この際、労働者死傷病報告(様式第23号)の「傷病名」には、“新型コロナウイルス感染による肺炎” と記入。「災害の発生状況及び原因」の欄には、感染から発症までの経緯を簡潔に記入します。
なお、発生日時は陽性判定日ではなく、傷病の症状が現れた日付を記入します。


労働者私傷病報告様式:https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei36/17-download.html

 会社で感染対策を十分に行っていても、特に不特定多数の人と関わるような業務では、新型コロナに感染する可能性があります。新型コロナの感染者が発生した際には、会社としても感染原因、感染経路、発症日、症状等を明確に把握するとともに、必要に応じて、業務災害としての申請を行う必要があります。

コロナに負けない攻めの一手 事業再構築補助金

─ 時勢に対応し思い切った挑戦を試みる企業を後押しするのが“事業再構築補助金”です ─

編集コラム

 弟の誕生で赤ちゃん返りの著しいお兄ちゃん。家ではベンツ(のおもちゃ)を乗り回しています。

 車がすごく好きなようで自動車メーカーの名前は一通り言えるようになり、外出していても「トヨタ」とか「ニッサン」とか教えてくれます(さすがに車名までは言えないようですが)。
 夕飯時に「食べないの!」とわがままを言うと、愛車に乗ってどこかへ走り去ってしまうこともしばしば。暴走癖のあるやんちゃ小僧ももうすぐ進級です。

テレビを見るときはサンタさんにもらった
マセラティに乗っています

事業部 小山 慧

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